

2014年11月21日に埼玉県桶川市にオープンしたベニバナウォーク桶川に行ってきました。
仕事柄、どんなお店が入っているかよりも、どんな床材を使用して、どのような清掃管理しているのかの方が気になってしまう今日この頃・・・職業病です(笑)
ということで、床材という観点から、将来自分のお店を持ちたいという方・・・がいるのか微妙ですが、店舗の床材選びを提案してみようかと思います。
まずは店舗1階から。玄関・通路・エレベーター内の画像です。

最近のモールの特徴は1階は必ずと言って良いほどセラミックタイルが使用されています。ワックスを塗らなくて良い等メンテナンスフリーが唄われています(実は違いますが・・・その辺の専門的な話は長くなるのでまた今度)。
メリットは光沢があり非常に店内が明るく綺麗に見えること。デメリットは色々ありますが、お客様最優先で運営を考えた場合に問題があります。それは滑る事。雨が降った日等は大変です。特に玄関付近はマットをたくさん敷いておかないと、水分が店内に広がり転倒事故の温床となる可能性があります。お子さんのいる読者の方で、雨の日にセラミックタイルの店舗へ行かれる方は、お子さんが転倒しないように十分注意して下さい。
ベニバナウォーク桶川では、なるべく店内に水分が持ち込まれないように、写真のようにセラミックタイルの手前や間にエンボス(凹凸)加工のある床材を使用して滑らない工夫がしてあると同時に、入口からすぐセラミックタイルがある場合はマットを3枚~4枚程度敷いていました。
次に2階とエスカレーターホール・階段の画像です。

今までのアピタさんの店舗の定番と言えば、下記画像のような感じでタイルの上にワックスを塗り、光沢を出すためにバフィングを行うドライ方式と呼ばれる手法が定番でした。

ベニバナウォーク桶川では、つや消しのタイルが全体的に使われています。保護目的でワックスが塗られていますが、バフィングにかかる人件費の削減とワックスの施工回数の削減効果が期待できます。ただ、つや消しのタイルの為照明の反射が無く、1階に比べ暗く見えるのも事実。とはいえグレーとホワイトの配色で暗さを逆手にとって、シックな店内に仕上がっています。汚れてもあまり目立たない工夫がされていると言えます。
最後にレストラン街とトイレ通路です。

レストラン街とトイレ付近では鉄則があります。共通事項として油分又は水分が発生するということ。
エンボス(凹凸)加工のされた床材を使わない→油分・水分がエンボス(凹凸)部分に入って、見た目が悪い上、清掃で洗浄する際に使用するブラシやパットもその汚れまで届きにくく、無理に汚れを取ろうとして強力な洗剤を使うと、床材が痛む
カーペットや木床は使用しない→油分・水分を吸いやすく、レストラン街やトイレ通路全体が真っ黒になる可能性があります。一旦汚れると清掃にも手間がかかり、コストも大幅にかかる事になる。また、元の状態(新品同様)に戻らない可能性が高い。
レストラン街の写真のような茶色等、汚れても目立たない色を選択する→上にも書きましたが、飲食店やトイレから出る汚れは想像以上です。白い床を選ぶと管理に苦労することが容易に想像できます。
以上、自分のお店を持ちたいという方の参考に少しでもなればと思います。そんなあなたの店の美観を守るノウハウを弊社は持っています。1つ前の石井のブログでも言っていますが、汚いお店にお客様は来ないのです。実際にこういう風に汚れるという事例が発見できた際には、建物探訪シリーズとして紹介していこうと思います。
※当ブログの内容は、個人的な見解を含んでおり、一般的にそれが全て該当しない場合もございますのでご了承下さい。
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