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執筆者の写真koyake

日常清掃理論③

ここ数年、日常清掃に関してある流れがありました。

リーマンショックによる景気減速に伴い、日常清掃業務を発注していただいていた方から、自分たちで日常清掃を行うので発注をやめますと言うもの。日常清掃のコストは自分たちで行えば、減らすことができるので当然の考えと言っていいでしょう。 しかし、ある問題が出てきます。自分たちではやり切れないという問題。日常清掃は毎日のことであり、面倒くさい上に、そこを使う人たちの協力無しでは出来ません。 そこで、もう一度清掃業者にお願いしようということで、ご依頼が頂くことがあります。しかし、多くの場合弊社では受注できない状況に陥っています。それはなぜなのでしょうか?

まず、第1に近年の人材の確保は厳しいと言わざるを得ません。近年、多くの求人希望者はなるべく長時間働けて、安定した収入を得られる仕事を探す傾向があります。反対に、発注される企業様からは清掃作業費をなるべく抑えたいが故、週3~5回の2時間のみの作業と言った必要最小限の清掃作業かつ低コストが求められ、人的ミスマッチが発生しているためです。

第2に、弊社が見積もりを提出した際、多くの場合金額が高いとの事で、断られる場合が多くコストのミスマッチも散見されます。 日常清掃の見積は以下で構成されます。 ➊直接人件費(作業員の基本給+交通費) ➋間接人件費(主に事業主負担である雇用保険料・労災保険料・福利厚生費・被服費・教育訓練費等)直接人件費に対して約35% ➌資機材費(作業を行うにあたっての、必要資機材・消耗品費)直接人件費に対して約30% ➍管理諸経費(事業主の業務管理及び営業経費)直接人件費に対して約25% 上記4項目を加算した金額が、見積として提示されます。

見積を依頼される多くの企業様のご意見を聞く限り、➊と➋しか見越していないのだろうと感じます。かつ、弊社以外の清掃業者様の受注額を見る限り➊と➋以外はいただいていないのでは無いかと想定されます。そのため、弊社が➊~➍まで提示した見積を提出すると「高い」という回答になるのだと思われます。

この2つのミスマッチを生み出した要因は、清掃業界にあります。もはや、適正価格では受注できない時代になっています。発注されるお客様には高いと思われる適正価格にはその理由と得られる価値があることをご理解いただきたいと考えます。

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